兵庫県の斎藤元彦知事の選挙広報担当を名乗り“選挙中のSNS戦略”をネットで公開して騒動となっている、PR会社「merchu」代表の折田楓さん。
今回の騒動をまとめてみました。
炎上の原因となったnoteの投稿内容をなぜ消さない?
結論から言えば、自身の知名度アップのためでしょうか?連日メディアで報道され、この炎上がきっかけで折田楓さんの名前や会社名を知ったという人も多いでしょう。
現在でも投稿自体は削除されずに一部修正等が加えられましたが、投稿されたままとなっております。
自身の知名度アップや下手に削除した場合、余計に怪しくなるなどの理由がありそうです。
一部修正や削除されたことがますます疑惑を深めています。
事の発端は
折田楓がnoteに投稿した記事
発端は「merchu」代表の折田楓さんが「note」にアップした記事だった。
2024年111月20日には「兵庫県知事選挙における戦略的広報『#さいとう元彦知事がんばれ』と投稿。
出直し選挙選となった斎藤元彦氏から広報全般を依頼されたと主張されました。
この記事の内容から「公職選挙法違反では」と問題視されることとなりました。
こちらは有名となった斎藤元彦氏とのガッツポーズの写真
公職選挙法違反とは
ネットでの選挙運動が有償で行われれば買収となり、候補者本人や陣営幹部が買収したと認めれば、当選は無効になります。
選挙運動のための有料インターネット広告については禁止されています。ただし、政党等は、選挙運動期間中、当該政党等の選挙運動用ウェブサイト等に直接リンクする政治活動用有料広告を掲載することができます(改正公職選挙法第142条の6)。
引用元:https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo10_2.html
この規定に違反して有料インターネット広告を掲載させた者は、2年以下の禁錮又は50万円以下の罰金に処することとされ(改正公職選挙法第243条第1項第3号の3)、選挙権及び被選挙権が停止されます(公職選挙法第252条第1項・第2項)。
簡単に言うと、支払いが発生していれば違反、ボランティアであればセーフといったところでしょうか。
選挙は無報酬が原則。例外は事前に届け出た嬢、手話通訳者、要約筆記者、事務員だけです。
公職選挙法違反の可能性の理由
会社の業務だったと明言している
折田楓さんはnote内で
「私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、プロフィール作成、コンテンツ企画、文章フォーマット設計、情報選定、公正・推敲フローの確立、ファクトチェック体制の強化、プライバシーへの配慮などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました。」と言い切りました。
また「東京の大手代理店ではなく、兵庫県にある会社が手掛けてということもアピールしておきたい。」と書き、会社の業務であったと明言してしまっています。
公職選挙法では報酬が発生している中でのこうしたお手伝い行為は違反としています。
斎藤元彦氏側から約70万円の支払いはあった
斎藤元彦氏側からは、ポスター制作などの名目で約70万円の支払いがあると斎藤氏が明言しています。
仮にこの中の費用にSNS広報の対価が含まれていればアウトです。
斎藤陣営からすると、SNS広報はボランティアでやってもらったと主張しています。
選挙期間中の折田楓の動き
実際の選挙期間中には折田楓さんも一緒に選挙カーにのり演説の様子を動画で撮影している風景も目撃されています。
会社の業務であることを明言していることから、社員が関わってることも判明しております。
本人は公職選挙法違反という自覚がなかった?
もしかしたら本人には、違反をしているという認識がなかったのかもしれません。
本当にボランティア活動で無償で行っていたのかもしれません。
仮にボランティアだった場合は、今度は政治資金規正法違反となる可能性があります。
投稿を削除しない理由3選
1.承認欲求・業績アピール
自身の成功をアピールしたという想いが強いのかもしれません。
兵庫県知事選のお手伝いをして見事に当選させました。SNS広報として、東京の大手ではなく兵庫県の地元企業が担当したということを強調したい思いがあり、素晴らしい実績ということをアピールしたいのかと思われます。
ただ、選挙参謀というのはあくまで裏方であり黒子に徹するべきという考えもあります。通常であれば「私はあまりお役に立てませんでした。」と言うものです。
ここで大々的に「私(の会社)が全部やりました!」って言ってしまうのはやはり自己顕示欲が強く、承認欲求を満たそうとしてしまったのではないでしょうか。
普通の企業PRなら良いかもしれませんが、選挙はまた別物で複雑な公職選挙法のことを理解せずに発言してしまったのではないかと言われています。
2.証拠の維持
現在、疑いがある最中に記事を削除してしまうと証拠隠滅と思われてもおかしくありません。もしかしたら、消したくても消せないジレンマに陥っているかもしれません。
※一部の内容は修正、削除がされていることから余計に怪しくなっています。世間で炎上してしまい、焦っているのかもしれません。
3.知名度向上
これだけ連日メディアで取り上げられて否が応でも名前、会社名などが世間に知れ渡っていっています。
この報道を逆手にとって知名度をより向上させてたい思いがあっても不思議ではありません。
過去にも炎上している?
こちらは斎藤元彦氏のX(旧ツイッター)の投稿になりますが、
eスポーツ推進検討会の構成員として選出されています。
しかし、折田楓さんが私は全くeスポーツの経験がないことを自ら暴露し炎上しました。
こちらはかわいそうな気もしますが・・・
まとめ
知事選が終わってもまだ世間を賑わせている兵庫県ですが、今回の問題はどのように決着がつくのでしょうか。
折田楓さん自身のインスタグラムの投稿も現在更新されておらず、雲隠れしてしまっています。
一言、「私が無知でした。公職選挙法の勉強をしておらず、皆様にご迷惑をお掛けしました。」くらいの謝罪があれば、世間の評価は悪くない気もしますが、自身のプライドが邪魔してしまうのでしょうか。
もしかしたら、どこからか圧力がかかっていて何も発言できない可能性も否定できません。
いずれにせよ、決着を待つのみとなりそうです。
兵庫県は今年ずっと話題になっていますね。
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